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トレーサビリティ体系図とはどんなものか

測定機器は、標準器で校正することで精度を担保しています。
校正に用いる標準器は、より上位の標準器で精度を担保されており、どんどん上位をたどっていくと、最後は国際標準に到達します。
このように、測定機器がどのような流れのもと校正されているかを体系化したものが、トレーサビリティ体系図です。
トレーサビリティというと言葉は難しいですが、最近では農作物でもよく話題に上がるので、馴染みのある人も少なくないでしょう。
お米やお肉では、どこで育てられて、どういう経路で流通し、店舗に並べられているのか、消費者が簡単に調べられるように管理されていることも多いです。
そうすることで、安心して買い物をすることができるわけです。
測定器におけるトレーサビリティ体系図も、同じ意味を持ちます。
体系図によってきちんと管理されているからこそ、消費者は安心して商品を買うことができます。



トレーサビリティ体系図の基礎知識とは

重量を測るはかりの校正に関しては分銅を活用して実施されます。
分銅は、本当の意味で適正な重さかという問題があります。
仮に100gのはずが106gとしたら、校正が為し得ないことになります。
従いまして分銅も一定間隔で校正します。
別の正しい分銅と比べることで実行します。
それでは、その分銅は嘘偽りなく正しいのかというように次々に元である分銅を追っていかないと適正なことが証明することはできません。
最終的に正しいのは国家計量標準になります。
国が決めた標準分銅、あるいは日本国キログラム原器に比べて問題なければ国内でそれを超す校正は必要ありません。
以上のように国家計量標準に至るまで辿ることができることをトレーサビリティと称します。
個別に追って行くことでルートを個別的にチェックするのは面倒です。
そのため容易に認識できるように図に表したものがトレーサビリティ体系図といわれています。



トレーサビリティ体系図の利点と必要性

個別に追って行くことによって国家計量標準に至るまで辿ることができます。
しかしながら、ルートを個別事例ごとにジャッジするのは手間暇が掛かります。
そのため手間なく一目で把握できるように図に表現したものがトレーサビリティ体系図になります。
校正対象のはかりそれから、常用参照標準の分銅、さらに二次標準の分銅また、標準分銅並びに日本国キログラム原器のプロセスで、線によって関係づけたものになります。
これなら誰にとっても国家標準を根本とする校正のルートが理解できます。
こちらのトレーサビリティ体系図によりまして、はかりの信用性が確かめやすくなります。
こうした体系図は、はかりだけに限らず測定器であります。
測定値の確実性を保証することが必要であるときに活用することで容易に証明できます。
校正を実施したときは、jcssのマークを付いた校正証明書が交付されることになります。